バンドリハ 三

●9月9日
三度目のバンドリハでファーストアヴェニュースタジオ。
バンドの「ノリ」を創っていく段階で、随分とノリが出てきていると思う。と同時に、ハッキリと現れてきた伸び代。
そこんとこをどう捉え、三位一体の解釈へ昇華できるか。
リハの温度感があるうちにズバッと決め込む。

濱ちゃんのギターアプローチが、ベース不在の編成をカバーしていると感じる。
まるで聴いたことのない音楽を沢山知っていて、引き出しが多い。
初めて彼のプレイをライブ見た時(彼が当時やっていたバンドで)、とにかくデカい会場で弾いているかのようなスタイルに衝撃を受け、終演後に「浜(横浜)のノエル・ギャラガーかと思ったよ!」と伝えた。
ロックなのにポップネス、それは彼が持つサービス精神によるものかと感じる。
そのうち鈴木紫峰都さんに会わせたい。

嶋くんは、嶋くんのドラムサウンズが好きだということに尽きる。これはもう好きかどうか、というお話で、自分のフィーリングに合っているのだと思う。
彼とは、多感な時期に聴いてきたものが非常に近いので、「好きなもの」についての感覚が限りなく近い謂わばツーカーの仲である。
それでいてルーツにブルースやカントリーがドシっと構えたスタイルで、これまで合わせたことのない感じのドラマーさん。
彼が旅してきた、アメリカの音がする。
繊細で、とても優しく、音楽を心から愛している嶋くん。可能性は無限だ。

リハーサルは折り返し地点。
濱ちゃんが録音してくれている音源を繰り返し聴きながら、セットリストの並びを再考する。

僕らは何度も心を交わす。
最高のライブを。