過去/現在/未来

新生山下雄平 記念企画
山下雄平2011年リリース『空の見上げ方』、2013年リリース『古里が聴こえる』が一つにまとまる形でbandcampより配信限定再発売と成りました。

ボーナストラックに最新弾き語りデモ「slow flow(仮)」が付いての全9曲。アルバムタイトルは『オールドブルー』です。

全曲の配信解禁はオリジナルリリースから初、シンプルに沢山聴いてほしいです。

個人的にも思い入れのある〝あの季節〟に創ってきた音楽。近年フアンになってくれた人にも聴いてほしいですし、長くフアンでいてくれて実はCD持っていない人にも聴いてほしいです。

そして、もしよかったらbandcampというプラットフォームで試聴できるよ!とお友達におすすめしてもらえたら大変嬉しいです。

これまで制作の解説みたいなことを色々な場所でしてきましたが、せっかくなのでこの機会にこれまでとは違う切り口から振り返ってみようと思います。

『空の見上げ方』を作った時というのは、基本的に歌詞を一筆書きでいく、みたいなテーマというか拘りがありました。要は歌詞を書き直さない、一般的な基準からズレていてもそのままホンチャンのボーカル録っちゃうみたいなことですね。書いたものを歌う。

当時東京でのライブ制作を手伝って頂いていた某レコード会社のEさんから色んなアーティストを教えてもらって、その中にエイモス・リーというアメリカのシンガーソングライターがいてまして。で、どハマりしてですね、エイモス・リーしか聴かないみたいな時期を経てのレコーディングでした。

もう影響受けすぎて、アコギもずっと弦張りっぱの竿で録るとかね。

懐かしい。現レーベルの前身となる制作チームを作った時期でもありますね。

『古里が聴こえる』。『空の見上げ方』から2年とか経って、ちょっとまたモードチェンジもあり、しっかりプロデューサー立ててやってた時期ですね。もうちょい広げるにはどうすればいいか、みたいな視点が新鮮に感じられて。

例えばレコーディングのテイク数は明らかに減ったっスね。ギターもボーカルも、多くて3回位。ツルっと通しで録って、後は選んでもらうとか。50回とか歌ってた人間が丸で別人のように笑。「古里が聴こえる」に至ってはもはや一発録り。2回位弾き語って終了。

藤沢の太陽ぬ荘スタジオで、エンジニア関野さんで録ってもらって。関野さん元気かな。

さらに『オールドブルー』と同じく、bandcampよりライブEP『FORTH』配信限定リリース。

コチラは2023年11月25日@戸塚ファーストアヴェニュー(山下雄平・ライブ・2023『彩生』)から3曲をピックアップしたライブ音源集です。編集及びマスタリングは燻し銀、鈴木紫峰都MODE)が担当。
ボーカルギター山下雄平、ギター濱上雄大、ドラムス嶋隆裕。三人だけで行った演奏+オーディエンスの歓声。
ぜひとも聴いてほしいですし、気に入ってもらえたらライブにも足を運んでほしいです。
ちなみに、当初の予定から急遽変更となったアートワーク。最終的に僕が絵の具で描いたものが採用されました。
『FORTH』には「」という楽曲が収録されているのですが、実はオリジナルは山下雄平の楽曲ではなく、山下雄平のソロプロジェクト(別名義)【風景】の楽曲です。基本的には楽曲が名義を飛び越えて行き来することはないのですが、その時のモード感等で無くもないです。それはレーベルのチーム編成が新しくなったことや、日々どんどん変わっていってること等含めてあらゆる面で色々あり、変化の過程で実験するといった側面、そういった自由さが今の環境にあるからです。
僕自身、とても楽しくやらせてもらっています。ありがとう、ありがとう。感謝のみ。
それと、もうこれが一番大きな出来事で、もちろん聴いて下さる皆さんあってのことなんですが、濱ちゃんと嶋くんの存在ですね。
このタイミングで三人だけの演奏で音源をリリースできたこと、これが本当に大きいです。後にもライブアルバムのリリースを控えているけれど、まずはこの『FORTH』。
これをやらせてもらえる制作環境にも、改めて感謝です。



山下雄平HP

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