雑記

●2月17日
ファーストアヴェニュースタジオにてスタジオワーク。
今年の大きなテーマの一つである既存楽曲のリアレンジが進んでいる。
初動でピックアップした数曲はビタっとハマってノリが出ているように思う。選曲・アレンジの方向性について、入り口はメンバーに任せて僕はノリだけを見る。昨年に引き続き僕の基準はノリが出ているかどうか。この僕の言うノリというのは、恐らく誰にも分からないものだと思う。ただ、あるのだ、ノリが出てるか出てないか。単に上手く演奏するということではない。
ノリが出た時、僕達は最高のライブをするのだろうと思う。一番美味しいところみたいなものかもしれない。
スタジオ後、さっくりミーティング。


●2月21日
新生山下雄平
の発表。随分遠くまで来たものだ。そしてまたここから歩き出す。何度でもスタートできる。
6月29日に横浜は戸塚ファーストアヴェニューにて昨年の『彩生』に続くライブ『彩縁』開催と、キャリア初となるライブアルバム『16[ミ]リフィルム』発売も併せて発表。
皆様あっての山下雄平の音楽。感謝を忘れず一つ一つを大事に積み重ねていきたい。
いつも本当にありがとう。心から。


●2月24日

6月29日@戸塚ファーストアヴェニューでのライブにて先行販売するライブアルバムの編集作業。
予め制作チームで決め込んだコンセプトを基に、今作のマスタリングは濱上雄大が担当する。
普段から鈴木紫峰都さんの仕事を見ているので、ここからの道のりは容易ではないということは分かる。しかし濱ちゃんに任せるというのも一つ新しい感動と出逢うチャンス。
頑張ってほしいと思う。純粋に応援する。


●3月2日
散髪。もう20年以上、僕の髪を担当して下さっている福島さん。
山下雄平の全てを知っていると言っても過言ではない。
福島さんのお人柄とお店の皆さん、技術に惚れ込んでいる。

●3月7日
未だ現実だと受け止められていない。彼らの来日コンサートが決まった頃から、緊張のあまり彼らの音楽を聴けなくなってしまった。それは生で聴けるからなのか、よく分からないけれど、あれだけ好きで聴いてきたロックミュージックが突如聴けなくなり、遂には来日コンサート@Zepp羽田当日を迎えてしまった。
フアンになった2012年から現在まで、ライブに行ったことはない。確か前回来日が2013年で公演のフロントアクトが「くるり」だったか、今思うとそれも凄すぎる。
あの夜、熱狂的な何かが渦巻き、僕はほとんど眠らず翌日のスタジオワークへと向かう。
僕もミュージシャンだ。それをリアルに感じた二日間。
あの日以来、また僕の中のアメリカンスーパーヒーロー「WILCO(ウィルコ)」が鳴り響いている。こんなバンドに出逢うこと、恐らく僕の人生ではもうないだろうと思う。
アメリカで一番好きなバンドは?と聞かれたら、迷わずウィルコ!これからも。

●3月8日
前夜のWILCOの興奮。一言では言い表せない。
スタジオワークではエネルギーの放出をコントロールできず、歌いすぎてしまった感。
だけれどこうやって感情に任せて歌いまくる日もまた良き経験となる。
スタジオ後、ミーティングを兼ねてのカロリー摂取。炭水化物とタンパク質の摂取量、タイミングなど普段から意識しているが今日は食べていい日。チーズインハンバーグアンドカキフライ的なものにライスを大盛りで注文。
最高とはこのことか。何気に新曲のアレンジにも着手、濃密な二日間を終えた。

●3月17日
朝イチで制作会議。今年そして来年の音源制作について動き出し。
僕としては、この日伝えるべきメッセージをまとめ上げるのにそれなりの苦労があった。
みんなの想いを尊重しつつも、方向性は具体的かつ明確に提示しなければ誰一人納得はしないだろう。
人が増えれば絡み合うものは当然複雑になる。だがそういうところからしか生まれないものだったりが面白く、それをやるために、と言い切れる。
何よりも学ばせて頂いているのは僕で、こういう感覚を背負うことがまた新たな楽曲を生む力になるのだろう。
現レーベルチームに鈴木紫峰都さんがいてくれることはデカい。割と何があっても動揺しないような、受け皿のデカさみたいなものを改めて感じる。
その後、ファーストアヴェニュースタジオにてスタジオワーク。
新曲のアレンジがバシバシ進む。個性を丸めない、好き放題やってみる、とりあえずコレで最近の僕達がある。バンドの雰囲気は高校時代の軽音学部だ。
山下雄平既存楽曲のリアレンジもサマになってきている。数曲ずつ、今年はずっとこのワークが続くだろう。
早く皆さんに聴いて頂きたいです。
スタジオワーク後、一旦それぞれ散り散り。
濱ちゃんと餃子の王将戸塚駅西口店入店。
僕はビアーと餃子で優勝、濱ちゃんは王将ラーメンで優勝。
街を練り歩いた後、6/29@戸塚ファーストアヴェニューライブにゲスト出演してくれる菅野翔太君と顔合わせ。
10年ぶり、その重みみたいなものに言葉を幾ら重ねても足りない位の、それをただただなんのフィルターもなしに同じ時間を過ごした。濱ちゃん、嶋くん、翔太、僕。
二軒目で入ったのが、まさかのファーストアヴェニューバー営業。入ったというか、さっきまで上のスタジオ入っていたので、戻ったということですかね。
戻り、スタッフの方々と呑む。多分、相当熱い話をしたと、後日残像が濃いめに訴えかけてくる。
何がどうとか、あれがどうとか、あんまり関係なく、ダラダラと時にキビキビと、訳もなく色んな感情で話せたし、僕は非常に酔っていた。

●3月22日
それから数日して、菅野翔太君から連絡が入る。
近々で出演するラジオ番組で山下雄平の楽曲を流してもいいかと。即答でOK。
都合上どうしても生放送を聴くことができなかったので、YouTubeアーカイブで視聴。
アーカイブでは楽曲部分はカットされていたけれど、2022年にリリースしたアルバム『13 LIBRARY』から「your song(Original Ver.)」をオンエアして頂いた。
この場を借りて、改めて御礼を。
菅野翔太君、番組パーソナリティの高沢渓太さん、貴重な機会を頂き本当にありがとうございました。